IQサーバーの評判と特徴

IQサーバーは株式会社エムフロが提供する共用タイプのレンタルサーバーです。

共用タイプのレンタルサーバーではありますが、1つの契約で10セット分(10サイト分)のアカウントが用意されているのが特徴です。1セットは300MBの容量、メールアドレス×1、MySQL×1、重複の無いIPアドレスで構成されており、SEOで有利とされるIPアドレスが分散された状態のサテライトサイトを簡単に立ち上げることが出来ます。

WordPressの自動インストールに対応していますので、HTMLのペラサイトでは無く、しっかりとサイトを作り込む事も可能です。

SEOに強いIPアドレスが分散されたサテライトサイト

単純に1契約で多数の独自ドメインサイトを作成するだけであれば、マルチドメインに対応したレンタルサーバーで対応可能ですが、この場合は基本的には1つのIPアドレスを複数のサイトで使用することになりますので、それぞれをリンクさせてもSEOの効果は低く、リンクの仕方によってはマイナスに影響することもあると言われています。

そこでサテライトサイトのIPアドレス重複を避けるために、ドメインごとにプランを契約したり、別のレンタルサーバー事業者と契約したりするケースがありますが、それを1契約で解決してくれるのがIQサーバーです。

一つの申し込みでIPの異なる10個のWEBサイト運用が可能

IQサーバーであれば、一つの契約でIPアドレスの異なる10個のWEBサイトの運用が可能ですが、価格の面ではどれくらいのメリットがあるのでしょうか。実際に格安レンタルサーバーを10個借りるケースと比較してみましょう。比較対象とするのは最低限のサテライトサイトの運用が可能なWordPressに対応した格安レンタルサーバーです。

如何でしょうか？

初年度だけみるとIQサーバーは16880円ですが、ロリポップ(ライトプラン)45000円、エクストリム(ライト)34000円となり、IQサーバーとの価格差は2倍以上となります。特に負担が大きいのが初期費用。契約数が10だと初期費用も×10となってしまうのが痛いですね。

さらに複数契約したとしても、アカウントのIPアドレスが重複しないとは限りません。むしろ、同時期に手続きした場合は同一のIPアドレスになってしまう可能性が高いと考えるべきでしょう。万全を期すのであれば、10社のレンタルサーバーと契約する必要が出てきまが、価格的に不利なのは勿論、それぞれ仕様や操作が異なりますので、作業の面でも管理の面でも負担が大きくなることが予想されます。

コストの面でも管理の面でも如何にIQサーバーが優れているかおわかり頂けるのではないでしょうか。

最短でサイトが立ち上げられるように管理画面が工夫されている

IQサーバーではサテライトサイトを短時間で作るを前提に、極めて少ない手順でサイトを立ち上げることが出来る管理画面が用意されています。

この画像を見て頂ければ一目瞭然ですが、一つの画面に10サイト分の管理項目が並んでおり、この画面内でドメインの追加からWordPressのインストール、閉鎖後の初期化といった一連の処理を行うことが出来ます。
機能が限られている分、慣れてしまうとその扱いは本当に簡単です。正にサテライトサイトの立ち上げ・管理に特化したレンタルサーバーと言うことが出来るでしょう。

クラスCレベルのIP分散

いくら同じIPアドレスでは無いと言っても、192.168.0.1と192.168.0.2程度の違いであれば意味がありません(とSEOでは考えられています)。

IQサーバーではSEOで効果があるとされるクラスCレベルのIPアドレスの分散を実現しています。クラスCというのは192.168.123.234というIPアドレスを例に挙げるなら、123の部分にあたります。IQサーバーのIP分散は連番に近いものではなく、クラスCレベルで分散しているのでSEOで効果が期待できるという訳です。

海外IPアドレスと国内IPアドレス

IQサーバーでは海外IPアドレスセットと国内IPアドレスセットの2つのプランが用意されています。

兎に角IPアドレスが分散されたサテライトサイトを安価に作りたいというニーズに対しては海外IPアドレスセット。1サイトあたり月額139円ですので手軽にSEO対策をはじめることが出来ます。

サテライトサイトとは言え、IPアドレスは国内のものを採用した方が安心、自然に見えて検索エンジン受けが良いのでは？という仮説に対応するのが国内IPアドレスセット。1サイトあたり月額324円と安くはありませんが、一歩踏み込んだSEO対策を施すことが出来ます。

価格と取るか安心を取るか難しいところではありますが、SEO対策の正解はGoogle以外には知り得ません。メインサイトの規模と合わせて、どちらのプランが最適かじっくり検討してみましょう。

DNSサーバー分散オプション

更に踏み込んでSEOを追求したい方向けにIQサーバーではDNSサーバー分散オプションと呼ばれるオプションも用意されています。

これは10サイト全て同じDNSサーバーを利用していたら同じ組織が作ったサイトだとバレてしまうのでは？という発想からDNSサーバーも異なるものを使うというオプションです。

このオプションは1サイトあたり月額10円となっていますが、国内IPセットでは無料となっています。このオプション込みの価格で比較すると海外IPが1サイトあたり月額149円、国内IPは月額324円のままとなります。

IQサーバーで少し気になった点

IQサーバーは非常にコストパフォーマンスが高いレンタルサーバーですが、実際に使ってみて容量やレスポンスは少々物足りないと感じることがありました。

WordPressサイトが簡単に作れてしまう為ついつい欲張ってしまいそうですが、IQサーバーのコンセプト通りサテライトサイトの運用にとどめておき、メインサイトは別のレンタルサーバーで運用した方が無難でしょう。

おすすめのレンタルサーバープランは？

• 海外IPセット(1サイトあたり月額139円)

SEOに関しては諸説ありますが、実際のところ何が正解なのかはGoogle以外誰も知りません。分かっているのは大凡の傾向だけです。

どのような立場でサテライトサイトを運用するかによりますが、まずはメインサイトに注力することを考え、サテライトサイトは余力で補助的に運用すべきかと思います。

低価格であることがIQサーバーの魅力でもあるので、まずは最も安価な海外IPセットで様子をみて、コスト的に余裕があれば、効果が見込めそうであれば、国内IPセットも追加してみるというスタンスで如何でしょうか。

同時に検討したいレンタルサーバーは？

IQサーバーと同じようにIP分散に対応したレンタルサーバーが幾つか存在します。その多くは100セット単位で手軽とは言えませんが、既に計画が決まっているようでしたら、そのようなレンタルサーバーを検討すると効率が良いでしょう。

• TIC Server

IQサーバーの評判は？

SEO、サテライトサイトに特化したレンタルサーバーという事で口コミ情報は多くありませんが、利用された方の評判は悪く無いようです。当サイトでもIQサーバーの口コミ評判を募集・掲載していきますので是非利用された方は声をお寄せください。